ビジネス実務研究・教育の目的
本学会ではビジネス実務を、働く人が実感する現場の汎用的能力の総体ととらえます。ビジネス実務に関する研究においては、ビジネスの現場で日々営まれている事象に学際的にアプローチします。これはフィールドに立脚した実践的なものであり、働く個人の能力向上に役立ち、ビジネス現場の活性化に寄与することを目指すものです。ビジネスの現場で必要なさまざまな能力を向上させ、活用し、成果につなげる「実践の知」を活用できる職業人を育てることを目指し、得られた成果を教育及びビジネス現場に還元し、社会に貢献します。
ビジネス実務の研究目的と研究対象領域
【1】ビジネス実務教育
1)カリキュラム検討
ビジネス実務能力を向上させるカリキュラムの開発を目的とした研究
例:
- ビジネス実務教育のカリキュラム
- キャリア教育のカリキュラム
2)ビジネス実務の教育プログラム開発と教材開発
ビジネス実務能力を向上させる教育プログラムや教材の開発を目的とした研究
例:
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
- 部下指導能力
- リーダーシップとフォロワーシップ
- コーディネーション能力
- コラボレーション能力
- チームで働く力
3)教育方法の研究
ビジネス実務能力向上のための教育効果を高める方法の研究
例:
- ICTの活用
- 参加型授業の展開
- 知識習得のための新しい講義法
- PBL(Project Based Learning / Problem Based Learning)
- インターンシップの効果的活用
【2】ビジネス実務研究
1)ビジネス環境とビジネス実務
ビジネス環境の変化がビジネス実務にどのような影響を及ぼすかを明らかにし、ビジネス実務教育またはビジネス現場の問題解決に貢献する研究
例:
- 就業・雇用形態の多様化
- 業務のサービス化
- ビジネス実務のグローバル化
- 情報ネットワーク化
2)人材育成と能力開発
組織においてどのような人材育成・能力開発が行われているかを明らかにし、「働く個人の能力向上」に貢献する研究
例:
- ビジネスの基本能力
- ビジネスキャリアの開発
- ビジネス実務能力と生涯学習
(2016年6月10日 理事会にて決定)